猪名川河川レンジャー運営検討委員会 議事要旨
■[平成22年3月2日開催]
【会議の概要】
出席者の自己紹介の後、猪名川河川レンジャーの経緯、平成21年度の活動報告、継続・発展に向けた取り組み、レンジャーの活動の効果の検証、平成22年度の活動予定について事務局から説明し、委員の間で意見交換が行われました。
活動報告について、河川レンジャー委員からは、活動のPRについて、主催となる活動団体への配慮などが必要であることなどについて意見がありました。学識委員からは、既存の活動を広げる、行政と橋渡しするなど、紡ぎ役となるところに猪名川河川レンジャーの特徴があるといった整理や小学生を対象とした取り組みの推進などについて意見がありました。
継続・発展に向けた取り組みについては、サポートレンジャーとして、学生を取り入れることの効果や、選考の際には、現役レンジャーが面接することが重要であることなどの意見が学識委員から挙げられました。
活動の効果については、年度の目標設定をすること、外部評価として自治体へのアンケートを実施することなどの意見が出されました。また、河川レンジャーの役割として整理した3つの項目については、現在の河川レンジャーの人数や立場から、たちまち、住民のニーズの収集や住民と行政の橋渡し役として機能することには、まだ、課題があり、「住民に川に関心を持ってもらい、自ら考えて行動してもらえるようにする」といった役割を中心に活動を位置づけていくことを確認しました。
【議事要旨】
◆活動報告
【河川レンジャー委員】
- 河川レンジャーが協力するイベントでは、主催者との関係から、河川レンジャーを前面に出すことには、配慮が必要です。
- 活動団体の中では、清掃活動など自分たちの活動に関連して、行政に対する批判がでることもありますが、批判ばかりではダメで、どうしたらよいか考えていく必要があります。
- 「猪名川バスツアー」では、現地での説明、河川敷への進入などで河川管理者の協力が得られたことが好評で、企画
- 運営の面で活動団体のメンバーにとってもプラスになりました。
- 「猪名川バスツアー」では、自身が案内する役になったことが、やりがいになり、川を何度も歩いて勉強し、冊子を作るなどの行動につながりました。このように、何かの役割や責任を持ってもらうことで、活動する“人”にスポットを当てて、イベントを企画していけばよいと思います。
【学識委員】
- 住民と行政の相互のやり取りを調整する役割は、信頼関係構築という意味で大きな役割だと思います。数値として出しにくい部分ではありますが、高く評価されるべきだと思います。
◆サポートレンジャー(維持・発展に向けた取り組み)
【学識委員】
- 若いエネルギーを持つ大学生を採用して、地域住民と活動をつなげる橋渡し的な役割として機能してもらい、地域住民を巻き込んでいくのも良いと思います。
- サポートレンジャーについては、河川レンジャーと一緒に活動できる方でないといけないので、河川レンジャーが面接するべきだと思います。
◆活動の効果
【自治体委員】
- 住民の河川に関わるニーズの収集といった役割については、現在の4人体制では、人数的に難しいのと思いますが、出前講座などをしていただけると、住民の意見の把握にも繋がるのではないでしょうか。
【河川レンジャー委員】
- 例えば、河川改修に関する住民と行政の話合いの場に出ると、河川レンジャーは、行政寄りという印象を与えてしまっていないかといったことが気になります。
【河川管理者委員】
- 行政と住民の話合いには、住民からの意見を取り入れながら計画を立てるためにワークショップなどを開催するもの、地域に対しての工事説明会のもの、二つがあります。河川レンジャーには、前者の場で、中立的な立場で意見を言っていただければ良いかなと思います。
【学識委員】
- 1年ごとに評価や報告をするのであれば、年度初めに目標設定が必要だと思います。
- 数値化する必要はないと思いますが、年度当初に、言葉で目標のようなものを用意して良いと思います。例えば、住民に川に関心を持ってもらうという柱で、こんな活動をしますといったことで良くて、それについて、当初の目的が果たせたか、果たせなかったかという評価もあると思います。
- 外からの意見、評価ということでは、例えば、関係自治体に対して、河川レンジャーがこんな活動をしてくれたことが良かった、こんな活動をしてもらえたら良かったというアンケートをして整理してみることも考えられます。