猪名川河川レンジャー運営検討委員会 議事要旨
■[平成27年3月9日開催]
【会議の概要】
事務局及び河川レンジャーより、猪名川河川レンジャーの活動である数珠つなぎインタビュー、出前講座、水辺まつり、猪名川のい~な!写真・絵画作品展、猪名川クリーン作戦、流域意見交流会について、平成26年度の活動報告と今後の活動の予定を紹介しました。
学識委員からは、猪名川のい~な!の応募作品を小学校の美術の時間に描いてもらうことや、クリーン作戦に小中学生に参加してもらう方法等を検討してはどうか、等のご意見を頂きました。
次に事務局より、平成26年度の猪名川河川レンジャーの取り組みを踏まえた平成27年度の活動方針等について提案を行いました。人材確保については、学識委員や関係自治体委員より、大学の教務を通した人材募集や、大学の研究室と連携した出前講座・教室等の開催についてのご提案を頂きました。
【議事要旨】
- 猪名川河川レンジャーの今後の課題は、レンジャーのもつ人的ネットワークに広がりを持たせることである。また、レンジャーの増員を検討する必要がある。 [学識委員]
- 猪名川のい~な!の応募がより多くの方から得られるように、例えば小学校の美術の時間に猪名川に行って写生してもらい、その作品を応募してもらってはどうか。[学識委員]
- クリーン作戦の実施は2 月のみであるが、例えば年3 回程度の実施は不可能なのか。また、小中学生の参加を促すため、スタンプカードの作成や、子ども河川レンジャー制度のような取り組みを検討してはどうか。[学識委員]
- クリーン作戦で集積したゴミを捨てる場所や処理が課題であり、自治体と調整していく必要がある。また、ゴミが減らない現状について考えていく必要がある。[河川管理者委員]
- 自治体における河川清掃活動の例として、大阪府では、毎年7月の河川愛護月間において、地元のボランティアの方々に清掃活動を実施していただき、その際の清掃用具の貸し出しや、安全でかつゴミが多そうな場所の紹介などの側方支援を行っている。また、伊丹市では、市民とともに7 月の河川愛護月間で市内一斉清掃を実施している。尼崎市でも、河川愛護月間で団体の方へゴミ袋や軍手などの支援を行い、年2回の活動報告を受けている。[河川管理者委員]
- 外来植物対策について、流域各地で一斉に点検する日をつくり、外来植物の講師の派遣や団体への呼びかけ等について、メーリングリストを用いて個人や団体へ一斉に情報発信をしてみてはどうか。レンジャーや団体との協力体制の構築につながると考えられる。[河川レンジャー委員]
- 出前講座の対象として学校を考えるのであれば、レンジャーの手でチラシを作成し、沿川の学校の総合学習担当者に直接通知すると、違った展開が起こるきっかけになると考えられる。[学識委員]
- 人材確保のアイデアとして、文系の学生に対し、環境活動に関わった経験が就活で有利に働くことを伝える形で、大学生の活動参加者を開拓していく方法もあるのではと思う。また、大学の教務を通じて河川レンジャーを募集してみてはどうか。[学識委員]
- 名川河川事務所と大学が連携し、大学の環境等の研究室に猪名川で研究してもらったり、大学で防災に関する研究をされている方に、過去の水害での事例や避難勧告の方法などの防災講座を依頼してみたりすることも考えられる。[関係自治体委員]
- 猪名川に関する川の基本的な講座を猪名川の近くで開催してみてはどうか。また、集まった人は猪名川に関心があることから、そのような人に河川レンジャーの制度を紹介してみてはどうか。[河川レンジャー委員]