令和4年度のヒメボタル観察
今年も猪名川・藻川の河川敷で多くのヒメボタルの発光が観察できました。
佐藤河川レンジャーが毎年、ヒメボタルが多く発生するオギ原やチガヤ群落での外来種駆除やゴミ拾いと、発生時期におけるヒメボタルの観察に継続して取り組んでいます。場所は猪名川河川敷の桑津橋(イオンモール伊丹近く)から軍行橋(JR北伊丹駅近く)の左岸側の高水敷です。桑津橋近くはグラウンドに利用されていますが、グラウンドからすぐ上流側でヒメボタルが発生します。佐藤河川レンジャーが保全活動を行っている区域では、数十匹の発光が同時に確認でき、特に、確認調査を行った5月23日は、風もなく観察に適した気象条件であったため、20:30~21:00の間に200匹近くのヒメボタルの発光を確認することができました。高水敷には舗装された管理用道路が整備されており、安全にアクセスできる場所ですので、来年の5月中頃から後半には足を運んで観察してください。とても美しいキラキラした光に感動することができます。但し、懐中電灯などの明かりは、ヒメボタルの生態に影響を与えますので、できるだけ使わないように気を付けて下さい。
ヒメボタルは大阪府と兵庫県のレッドリストに掲載されている重要種ですが、市街地を流れる猪名川の河川敷でも確認でき、ヒメボタルが生息する猪名川の良好な環境を将来に伝えるためには、皆さんも猪名川の豊かな自然が守られるように、ゴミを捨てない。川を汚さない。外来種を持ち込まない。等のご協力をお願いします。