「第17回 水辺まつり」に出展
「水辺まつり」は、今回で17回目を迎える伝統ある地域主体のイベントであり、猪名川に関係する活動に取り組む団体が協働して実行委員会を設けて開催しています。過去2カ年は、新型コロナウイルス感染症による緊急事宣言が発令されたため、開催が中止となっていました。3年ぶりに開催された今回の水辺まつりでも、飲食ブースの出展はなく、多人数での飲食なども禁止される中での開催でしたが、台風一過による天候にも恵まれて多くの住民の方々が足を運ばれ、賑わいのあるお祭りになりました。
猪名川河川レンジャーでは、河川レンジャー制度の創設以来、継続して水辺まつりに出展し、地域の皆さんに猪名川のこと、河川レンジャーのことを知っていただき、関心を高めていただけるように取り組んできました。今年の出展は、「防災」「水辺文化」「環境保全」「河川管理」等に関する幅広い内容で「体験展示」を行い、多くの方々に立ち寄っていただきました。
■日 時 : 令和4年9月24日(土曜日) 9:30~15:00
■主 催 : 水辺まつり実行委員会
■来場者 : 猪名川河川レンジャーブースの延べ来場者数 約300人
■内 容 : ・洪水ハザードマップの体験展示
・猪名川周辺の土地利用、河道形状などの移り変わりの展示・解説
・パックテストによる水質調査体験
・猪名川に生息する魚の釣りゲーム
・猪名川に生息する生き物の塗り絵体験
・猪名川河川レンジャーの紹介展示
■場 所 : 藻川 宮園橋 右岸上流の河川敷(尼崎市)
■担 当 :佐藤レンジャー、原口レンジャー、志築レンジャー、水谷レンジャー、藤澤協力員
猪名川レンジャーの出展ブース
【洪水ハザードマップ体験展示】洪水で猪名川が氾濫した場合の浸水深と避難場所を示した洪水ハザードマップを拡大して展示し、自宅にシールを貼っていただくことで、ハザードマップの意味を理解していただき、避難の重要性などをお伝えしました。参加者からは「浸水の危険性があることは知っていたが、改めて避難の重要性を実感することができた。」など、治水防災に対する理解の向上を示す感想をいただきました。
【猪名川周辺の土地利用、河道形状などの移り変わりの展示・解説】猪名川下流域の明治時代の地図と現在の地図を、土地利用の違いや猪名川の河道形状違いなどの面から比較できるパネルを展示し、河道の移り変わりや治水事業による築堤、河道の付け替えなどの取組を解説しました。参加者からは「猪名川の治水の歴史や地名の由来など、これまで知らなかったことを知ることができて良かった。」など、猪名川への関心を示す感想をいただきました。
洪水ハザードマップ体験展示 猪名川周辺の移り変わりの展示・解説
【パックテストによる水質調査体験】目の前の藻川(猪名川派川)の水をパックテストで分析する体験により、猪名川の水がキレイであること、清流にいる魚が住めることを実感してもらいました。この猪名川の水に、ほんの少しのジュースを混ぜることで、見た目には何も変化がないのに、魚が住めない水質に汚染されたことを実験して体感してもらいました。参加者からは「ほんの少しのジュースで魚が棲めなくなることに驚いた。川にゴミやジュースを捨てないことの大切さがわかった」など、猪名川の環境・水質を自分事として理解する感想などをいただきました。
【猪名川に生息する魚の釣りゲーム】小さな子供でも楽しく、簡単に、遊びながら猪名川の魚や水域環境についての興味が深まるようにゲーム感覚の魚釣り体験の展示をしました。猪名川に生息する多様な魚種などの実物大の写真の切り抜き模型を作成し、裏に種名を書きました。子供たちは、マグネットの釣り竿で釣り上げては、形・色・大きさと種名を確認し、猪名川に生息する魚類の多さを実感しました。
パックテストによる水質調査体験 猪名川に生息する魚の釣りゲーム 猪名川の生き物の塗り絵 猪名川河川レンジャーの紹介展示