出前講座(川西市立 陽明小学校の里山体験学習の講師)
川西市内の小学校では、猪名川流域の里山における体験を通して、自然に対する畏敬の念、 生命の尊さ、環境の大切さ等を実感し、豊かな心を育むことを目的に、「里山体験学習」を行っています。
今年の7月に引き続き、川西市教育委員会・陽明小学校からご依頼をいただき、里山体験学習の一環として、10月6日に一庫ダム湖畔の「知明湖キャンプ場」を流れる小川で、水質調査体験、水生生物の捕獲・観察、生物による水質判定の体験学習の講師を水谷河川レンジャーが務めました。
■日 時 : 令和4年10月6日(木曜日) 12:50~14:50
■学 校 : 川西市立陽明小学校4年生 56名
■内 容 :・川の水質の調査体験
・川の生き物の捕獲・観察体験、水生生物による水質判定
・生き物と水質の関係、水質保全の大切さの学習
■場 所 : 知明湖キャンプ場(一庫ダム湖畔)
■担 当 : 水谷河川レンジャー
川の水の水質調査体験
川の生き物は水質によって住める種類が変わります。このため、住んでいる生き物の種類を調べることで、その場所の水質を判断することができます(「水生生物による水質判定」といいます)。この方法を用いて、川の生き物を子供たちが採取して自分で種類を分類することで川の水質を判定しました。子供たちは元気いっぱいに様々な水生生物を捕獲し、その結果、サワガニやカワヨシノボリ、カワゲラの仲間などが多く見つかり、水質判定でも「きれいな水」であることが分かりました。
生き物探しに夢中 捕獲した生き物で水質判定
みんなで捕獲したサワガニなどの多くの生き物と、水谷レンジャーが事前に猪名川で捕獲して、体験学習のために持ってきたカメ、ウナギ、モクズガニ、アメリカザリガニを観察しました。生き物を見るだけではなく、実際に触ってみる体験に子供たちは歓声を上げ、観察に夢中でした。こうした実体験により猪名川の生き物や環境・水質のことに関心が高まり、水谷河川レンジャーからの問いかけに「猪名川が好きなった!」と大きな返事があり、体験学習を終えました。
生き物に触れて観察