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＜猪名川流域下水道　原田処理場の概要＞
　猪名川では昭和40年代には人口増加、工場立地などにより水質の悪化が著しく、大きな社会問題になっていました。このため、日本で唯一、大阪府と兵庫県にまたがる猪名川流域の市町が協力して整備した、前例のない下水道です。事業は昭和40年代に始まり、その後、順次に処理能力を高め、今日では猪名川のキレイな水質を守る重要な役割を担っています。

＜視察の概要＞
　最初に事業の経緯や内容についてのレクチャーを受けました。猪名川河川レンジャーも猪名川の水質の変遷などについては理解していましたが、水質改善の背景や具体的な仕組み、家庭などにおける留意事項など、より具体的な内容をレクチャーしていただきました。
　室内でのレクチャーの後は、汚水処理が進められるステップに沿って、実際の処理施設を案内していただきながら見学しました。汚水が段階的に浄化されていくことが実感でき、資料などを見るだけでは良く分からないことも、実際の施設を見ることで理解が深まりました。最後は猪名川への放流口を見学し、放流水量（処理水量）の多さに驚きました。見学途中では、河川レンジャーから施設の方に多くの質問も出るなど、有意義な視察をさせていただきました。一般市民が目にすることが少ない下水道や処理場などの施設と、それを運用する職員の方々の日々の努力と工夫で猪名川の水質が維持・改善されていることを改めて実感することが出来ました。
　一般の方も事前申し込みをすると見学が可能ですので、猪名川流域に暮らす方は、是非、一度、見学に足を運ばれてはいかがでしょうか。

事業内容などのレクチャー

展示室の見学

汚水処理施設の見学