vol_95

猪名川の河川敷は、地元の自治体が広い区域を占用してグラウンドや公園を整備し、多くの市民に利用されています。こうした河川敷の利用者の方々に猪名川河川敷の自然環境などへの関心を高めてもらうことと、河川敷に広く繁茂する外来植物を駆除することを目的に、川西市が主催して日頃からグラウンドを利用する川西ラグビースクールの子供たちと一緒に、外来種駆除の体験会を開催しました。猪名川河川レンジャーでは、佐藤河川レンジャーが担当し、体験会の開催企画、準備などを行い、当日の体験会を指導しました。また、NPO流域ネット猪名川の方々にも駆除活動のご協力をいただきました。

■日　時 ： 令和4年12月4日(日曜日)　13:00～14:00
■主　催 ： 川西市（文化観光スポーツ振興課）
■参加者 ： 猪名川河川敷の東久代運動公園を利用する川西ラグビースクール
■内　容 ：・外来種の説明
・セイタカアワダチソウ、キクイモの駆除体験
■場　所 ： 猪名川河川敷　東久代運動公園　付近
■講　師 ： 佐藤河川レンジャー
■協　力 ： NPO流域ネット猪名川

外来種駆除体験会には、東久代運動公園のグラウンドで練習や試合を行っている川西ラグビースクールの子供たちと指導者の方に参加していただき行いました。
最初に佐藤河川レンジャーから外来種の駆除の必要性等の説明を行い、その後、外来種に関するクイズで盛り上がりました。子供たちの関心は高く、外来種についての理解も深まったようです。

外来種クイズ

　クイズの後は、運動公園の横に繁茂するセイタカアワダチソウを駆除しました。地面が少し硬くて引き抜くのに力が必要でしたが、みんなで力を合わせて一気に駆除し、すっかりきれいに無くなりました。

セイタカアワダチソウの駆除活動

駆除前の状況

駆除活動後の状況

　次に、キクイモの駆除を体験しました。キクイモは地上部分が既に枯れていて、土の中に残る「イモ」を掘り取りました。参加した子供たちは、スコップなどを使いながら、土の中からイモを探してどんどん駆除活動が行われました。佐藤河川レンジャーと流域ネット猪名川の皆さんも駆除方法を指導しながら、子供たちと一緒になって駆除活動に汗を流しました。
　活発な駆除活動により、たくさんのキクイモが取れました。キクイモは食用が可能で、健康食品としても注目されています。駆除したキクイモの一部は持ち帰って食べることにしました。

キクイモ堀の駆除活動	駆除したキクイモ（一部）

　参加した子供たちからは「疲れたけど、楽しかった」「身近なところにたくさんの外来種があり、びっくりした。駆除できてよかった。」などの声が聞かれ、外来種駆除の体験を楽しく、有意義に終えることが出来ました。
　川西ラグビースクールの皆さん、大変お疲れ様でした。

駆除した成果と記念撮影