vol_136

【災害に関する理解と備えの講習】
　尼崎市の東園田町会の地域は「島の内」と呼ばれ、猪名川の本川と派川の藻川に挟まれた島状の場所であり、洪水による浸水被害の危険性が高い地域です。
　講座では、猪名川や藻川が氾濫した場合に地域が浸水する状況のシミュレーション映像や他の河川で実際に起こった洪水被害などの映像・資料等を用いて洪水の危険性を理解していただきました。また、こうした事態に備えて国交省猪名川河川事務所が行っている堤防強化・防災拠点整備などの治水対策や洪水時に適切に情報を収集する方法などをお伝えしました。さらに、洪水だけではなく、高潮、津波、地震などの様々な災害の危険性と、災害に遭遇した時の避難方法・日常の備えの重要性を伝えました。洪水時の情報入手の方法などに関するご質問もあり、我が事として、真剣に講習に参加していただきました。

【マイ・タイムラインの作成講習】
　住民の方々の一人ひとりが、洪水時にとる防災行動を事前に理解し、自らの命を守る避難行動を時系列に整理した計画を「マイ・タイムライン」と呼んでいます。猪名川河川事務所では住民の方々がマイ・タイムラインを作成するための支援として、「マイ・タイムライン作成の手引き」をとりまとめて、講習会やホームページなどで公開しています。この手引きづくりに志築河川レンジャーが参画し、より分かりやすく、利用しやすい作成支援ツールを作りました。
　講習では作成方法の動画を見ていただき、家庭に帰ってから、各自で自分自身の実情に合った「マイ避難カード」や「マイタイムライン」を作成していたけるように助言をいたしました。
　講習の締めくくりとして、『正しく学び』『正しく恐れ』『正しく備える』ことを参加者の皆さんにお伝えしました。参加した地域の皆さんからは、「とても勉強になった」「家に帰って作成したい」等の多くの声をいただきました。