出前講座(「池田市地域まるごと環境学習」(神田小学校)の講師)
池田市では、市内の教職員の方の学習指導を支援するホームページを開設して「出前授業」の紹介を行っています。猪名川河川レンジャーの出前講座もこのホームページで紹介されており、昨年に引き続き、神田小学校から出前授業のご依頼をいただきました。
出前講座では、「猪名川の水質・生物などの河川環境」についての理解を深めるために、猪名川についてのミニ講座と、五感による猪名川の水質観察、パックテストでの水質分析体験、猪名川に生息する魚などの生体観察の体験学習をしました。
■日時 : 令和5年10月23日(月曜日) 10:00~11:10
■学校 : 池田市立 神田小学校5年生 3クラス 100名
■内容 :・猪名川のミニ講座
・水質調査体験(五感による水質観察、水質パックテスト)
・猪名川の環境(生物・ゴミ)の観察
■場所 : 猪名川河原 中国道の橋梁下
■講師 : 水谷河川レンジャー
猪名川の河原で体験学習
【猪名川のミニ講座】
最初に「猪名川」について児童の皆さんに知ってもらうために、猪名川の概要や水質・生き物等についての簡単な講義をしました。
【水質調査体験】
猪名川の河原で、「川の様子の観察(ゴミ・川底)」と川の水をすくって「水の観察(色・濁り・匂い)」を行い、自分の五感で猪名川がキレイであることを確かめました。
五感による観察結果を確かめるために、水質パックテストを用いた簡易水質調査の体験を行い、渓流魚でも棲めるとてもキレイな水質であることが分かりました。次に、この猪名川の水にほんの少しのジュースを混ぜる実験では、水質がすごく悪くなり、魚が棲めない水になってしまうことも体験しました。児童の皆さんは、パックテストの色の変化に驚き、少しのことで川の水が汚染されることを実感しました。
水質の調査
【猪名川の生き物観察】
水谷河川レンジャーが、当日の朝に猪名川で捕獲した魚・カニ等を観察しながら、川の生物についての学習をしました。実際に猪名川で捕獲した生物の解説と、生物が生息する河川環境とゴミの問題などについても学習しました。
帰りには、猪名川に棲む多くの種類の魚で作った河川レンジャーカードから、自分のお気に入りの魚カードを選んで持ち帰りました。
生物が生息する河川環境とゴミの問題の解説 お気に入りの魚カード選び
最後の感想では、「少しのことで水質が悪くなることに驚いた!」「多くの生物で生態系が成り立っていることが分った!」「人の体は汚れているから、猪名川に入ると川が汚れてしまうのでは?」等の感想や質問が水谷河川レンジャーにあり、出前授業を受けたことで猪名川の河川環境についての関心が高まったようでした。