猪名川を歩こう&第3回流域連携意見交換会
■開催日:平成20年6月22日
■場所:下河原ワンド/道の駅いながわ/大島であい公園/一庫ダム(一庫ダムホール)
(主催:NCアソシエイツ、流域ネット猪名川、清流猪名川を取り戻そう町民運動実行委員会、猪名川河川レンジャー)
数山Rのコメント
当日は、あいにくの“雨”だけど、「雨も又自然!楽し楽し♪」ですネ?!
楢原Rのコメント
川に入りやすく、子どもたちが遊びやすい水辺をもっと増やそう!
河川レンジャーとして、「活動団体との連携、猪名川河川事務所や自治体等への話題提供の依頼、一庫ダム管理所との調整および話題提供の依頼、漁業協同組合への話題提供の依頼、活動団体間の連絡・調整、流域ネットワーク作り、河川への関心度の高揚や環境保全意識の啓発」などの取り組みを行いました。
活動内容について詳しく知る
『猪名川を歩こう』
猪名川を探訪して「子どもの遊べる水辺」を見いだすべく、交流しながらの意見交換を行い、子どもたちが水辺に近づき自然の中で遊び、上流・中流・下流の子どもたちが交歓する場づくりを目的として開催したものである。
『第3回流域連携意見交換会』
第2回流域連携意見交換会での意見等を踏まえ、流域の活動団体の連携を深めることを目的に、猪名川上流の一庫ダムにて開催したものである。参加者によるワークショップ形式で上記の「猪名川を歩こう」で気づいたことなどの意見交換を行った。
【 河川レンジャーの取り組み 】
●行政と住民とのコーディネート
→猪名川河川事務所、伊丹市、猪名川町や一庫ダム管理所への職員の参加と話題提供の依頼。
(礫河原再生事業、ワンド造成の経緯、大島であい公園の整備目的など)
→猪名川河川事務所への借用品等の依頼、調整、一庫ダム管理所との会場借用の調整。
●河川レンジャー主体の活動
→活動団体との連携、流域ネットワーク作りを考慮した司会・進行。
→活動団体への話題提供の依頼。
(ワンドの自然環境の現状等)
→猪名川上流漁業協同組合への話題提供の依頼(環境保全等)。
→河川への関心度の高揚や環境保全意識の啓発。
→ベストと帽子を着用し、河川レンジャーのぼりを設置し、河川レンジャーのPR活動を展開。
「第3回流域連携意見交換会」で得られた主な意見
流域意見交換会において、4テーマ毎に話し合いによって得られた意見集約の結果は以下のようになりました。
<テーマ毎に最も多かった意見内容>
●子供が近づきやすい水辺って、どんなところ?
→環境学習等に適した、自然が豊かで、水がきれいで、安全・安心な水辺。
●今日感じたこと。猪名川のいいところ、悪いところ。どんな猪名川にしたい?
→ワンドなどの親水空間や環境学習の場があり、上流〜下流、流域全体でいろんな
姿を持つすばらしい川なので、不法投棄などがなく、景観が良好で、水がきれい
な川にしたい。
●連携することによって生まれる良いこと。連携はどうあったら、いい?
→様々な情報を共有し、団体間(個人間)でのスムーズな協力をしていきたい。
●その他
→上流〜下流(流域全体)での連携により、環境・景観を保存していき、川の利用性
を高めていきたい。
「第3回流域連携意見交換会」のテーマ別意見のまとめ
参加団体:17団体 参加人数:32名 意見総数:185件
テーマ①子供が近づきやすい水辺って、どんなところ?:71件
意見①自然が豊かで、水がきれいな水辺:28件
(例)・多様な生き物が生息する川。
・水が澄んでいるところ。
意見②危険が少なく安全な水辺:22件
(例)・流れの緩やかな川。
・小さい流れで急流だけでなく深くないところ。
意見③環境学習等、学ぶことができる水辺:8件
(例)・川に接するノウハウの伝授。もしくは学習会。
・生き物の名前をみんなで勉強する。
意見④大人の目が届くような安心できる水辺:5件
(例)・安全面に心配りできる人、水難救助の知識経験者のある人がいる所。
・川遊びを誘導できる川ジジ、川ババの存在があると良い。
意見⑤利用した際に楽しい水辺:5件
(例)・入って楽しいと思うことができる川。
・子供が望む川へ。
意見⑥その他:3件
(例)・家が近い所。
テーマ②今日感じたこと。猪名川のいいところ、悪いところ。どんな猪名川にしたい?:53件
意見①不法投棄などがなく景観的に良く、水がきれいな川:25件
(例)・猪名川河川にゴミが目立った。
・水が澄んできれいな川にしたい。
意見②ワンドなどの親水空間や環境学習の場(ヒメボタルの生息地など)がある場所:11件
(例)・猪名川の河川敷でヒメボタルがたくさんでるなんてびっくりしました。
・もっと遊べる水辺を作っていきたい。
意見③上流〜下流、流域全体でいろんな姿を持つすばらしい川:10件
(例)・上流、中流、下流それぞれに違った表情をしている。その地域性・特性をどう流域全体を繋
げ活かしていくかが課題。
・都会の近くに素晴らしい渓流美。
意見④様々な団体(個人が)、色々な活動を行うことは非常に良い:4件
(例)・アドプト的な地域活動によって河川管理をしてもらい、多くの人に多くの自然観察会などに
参加して欲しい。
・いろんなグループがそれぞれの想いを抱いて多様な活動をしている事が改めて分かった。
意見⑤猪名川のPR活動の重要性:3件
(例)・猪名川の自然環境はすばらしいところだが、PRが不足している。
・土曜日なのに子供が見あたらないので、学校関係にも少し協力が欲しい。
テーマ③連携することによって生まれる良いこと。連携はどうあったら、いい?:38件
意見①様々な情報を共有できる:19件
(例)・各団体の年間スケジュールの情報をできるだけ早く発信する方法を考えたらどうか。
・それぞれの団体は個々の活動をしているが、水や泉、自然など共通項があるので、それぞ
れの活動を充実させるための情報交換は必要。
意見②団体間(個人間)でのスムーズな協力ができる:13件
(例)・会議だけではなく、「一緒に川底を耕す」、「稚アユを捕まえて食べる」といった「一緒に汗を
流して楽しいこと」も行い、各団体の連携がさらにスムーズになれば良い。
・同じような催しがある時は、共催なども考えていければよい。
・各団体の様々な活動をお互いがよく分かり、教えてもらいたいことがあるとコンタクトを取り
やすい状況になればよい。
意見③連携することが重要である:6件
(例)・良い川を作るには連携が絶対条件。
・市町などの境界を越えた連携があれば良い。
テーマ④その他:23件
意見①上流〜下流(流域全体)での連携の重要性:8件
(例)・活動団体の連携と同時に、国・県・府(行政)の連携も重要だと思う。治水目的の改修工事
などについては特に必要性を感じます。
・川を良くするには、山を良くすることだと思います。山の整備も併せて行わなければなりませ
ん。
意見②利用促進への思い:7件
(例)・流域全体を通じて、川沿いに遊歩道ができれば良いなと思うが、夢物語でしょうか?長期
的に考えれば可能だと思います。
・ホタルの鑑賞会に参加したいです。
意見③環境・景観保存への思い:6件
(例)・河川は自然のビオトープであり、子供達の遊び場でもあり、感性を育む場所でもある。
・流域の連携といっても実際には下流域の住民が、上流域の住民や環境への負荷を増大さ
せる中身になっていないか・・・。上流、下流間の格差はないか。
意見④猪名川流域のPRの重要性:1件
(例)・良い川を作るには連携が絶対条件。
・市町などの境界を越えた連携があれば良い。
意見⑤その他:1件
(例)・「道の駅」の野菜や漬け物が安くておいしかった。
〜猪名川河川事務所 調査・品質確保課長による礫河原再生事業の説明〜 | 〜伊丹市職員によるワンド造成の経緯の説明〜 | 〜住民活動団体の方による自然環境の現状の説明〜 |
〜猪名川町職員による大島であい公園の親水護岸の整備目的の説明〜 | 〜第3回流域連携意見交換会の様子〜 | 〜一庫ダム管理所による環境保全等の取組の説明〜 |