出前授業(川西市立 多田小学校)
川西市多田小学校からご依頼をいただき、猪名川の源流近くにある「奥猪名健康の郷」の水辺で、水生生物観察と水質調査体験の講師を務めました。
■日 時 : 令和6年9月20日(金曜日) 9:00~10:30
■学 校 : 川西市立 多田小学校5年生 75名
■内 容 : ・川の生き物の捕獲・観察体験、水生生物による水質判定
・パックテストを用いた簡易水質調査の体験
・生き物と水質の関係、水質保全の大切さの学習
■場 所 : 奥猪名健康の郷 親水広場
■講 師 : 田中河川レンジャー協力員
奥猪名健康の郷で体験学習
【川の生き物採取・観察】
川に生息している生き物の種類は、水質によって異なります。このため、川の生き物の種類を調べることで、そこの水がきれいかどうかを判断することができます(「水生生物による水質判定」といいます)。この方法を用いて、猪名川河川レンジャーの出前授業では、川の生き物を子供たちに採集・分類してもらうことで川の水質を判定する体験を行っています。
今回も子供たちは元気いっぱいに川に入り、サワガニや水生昆虫、魚などを採集して、幅の狭い小川でも様々な生き物がいることを実感していました。最初はなかなか上手く捕まえられない児童も、だんだんとコツをつかみ、たくさんの生き物が集まりました。みんなで生き物を触ったり観察したりして、川の環境の豊かさ、多様さを楽しく学びました。
子供たちが捕獲した生き物の種類の種類ごとにパネルにシールを貼っていくと、サワガニやカワゲラの幼虫など、「きれいな水」に住む生き物が多かったことがわかり、猪名川の水のきれいさを実感してもらうことができました。
田中河川レンジャー協力員と生き物探し 生き物探しに夢中
【簡易水質調査体験】
次に、簡単に水質を分析できる「パックテスト」を用いて水質調査体験を行い、先ほど川の生き物で水質を判定した結果が本当に正しいのか?を確認してもらいました。
はじめに猪名川の水のCODを調査すると、渓流魚がすめるくらい水質が良いことが分かり、生き物による水質判定の結果が正しいことが実感できました。次に、その水に、割り箸の先につけたジュースを混ぜて水質調査をすると、魚がすめないほど汚れた水になることを体験し、子供たちは少しのことで川の水が大きく汚れてしまうことを知っていただきました。
パックテストによる水質調査
授業の最後には、生徒の皆さんから川の生物や水質に関するいろいろな質問が寄せられました。体験を通して、猪名川の河川環境への関心を高めてもらうことができたようです。