猪名川河川レンジャー視察会(淀川大堰閘門)
猪名川河川レンジャーでは、「活動に係る技能や知識の向上のための研修」の一環として、猪名川の現地や関連する施設、事例などの視察会を行っています。今回は淀川で建設中の「淀川大堰閘門」を視察しました。
■開催日時 : 令和6年10月22日(火曜日) 13:40~15:10
■視察場所 : 淀川大堰閘門(淀川河川事務所毛馬出張所)
<淀川大堰閘門の概要>
「閘門」とは、水位差のある水面の間を結ぶ船のエレベーターの役割を果たすものです。これまで淀川大堰には閘門がなく、上下流の船の行き来ができませんでした。一方で淀川では、Eボートでの川下り、クルーズ船の運航などの舟運や、船着場周辺の河川敷利用に関連した様々な取り組みが実施されています。淀川舟運のさらなる発展に向け、また近年頻発する大規模災害への対応を見据え、閘門の設置を求める機運が高まったことを受け、令和4年より淀川大堰閘門の建設が始まりました。
淀川大堰閘門が完成すると、京都から大阪までの航路がつながることになり、クルーズ船等のレジャー・観光のほか、公共工事の資材運搬など、様々な場面での活用が期待されています。
<視察の概要>
最初に淀川の概要や歴史、淀川大堰閘門事業の経緯や内容について、PPTや動画でレクチャーを受けました。本事業では最新のデジタル技術を様々に活用しているとのお話があり、レクチャーの後は、実際にVR(仮想現実)を用いた閘門通過体験をさせていただきました。VRのヘッドセットを被ると、自分で船を操縦して閘門に入り、水位が下がり、前方ゲートが上がって閘門を出る、という、臨場感あふれる仮想体験ができました。
VR体験後は、毛馬出張所の屋上から淀川大堰閘門の建設現場を視察しました。AR(拡張現実)の技術により、専用アプリをダウンロードしたタブレットを通して建設現場を見ると閘門完成形が可視化され、完成後のイメージがとてもよくわかりました。建設中の今しか見られない状況も視察することができ、貴重な体験となりました。
事業内容などのレクチャー
VRを用いた閘門通過体験
毛馬出張所屋上から建設現場の視察
建設中の淀川大堰閘門