猪名川河川レンジャー出前講座の報告
■開催日時:平成27年10月17日(土)13:10~14:20
■場所:川西市 東久代運動公園内における河川敷
(主催:川西市 文化・観光・スポーツ課 (大久保 氏、坂本 氏、西川 氏))
河川レンジャーが講師となり、川西市文化・観光・スポーツ課が主催で、川西市立緑台中学校を対象に猪名川に生育する外来植物の出前講座を行いました。
参加者には、猪名川の外来植物についてクイズなどで学んだ後、実際に外来植物のキクイモの駆除を体験してもらいました。キクイモの根は強いので、生徒2、3人で力をあわせてひき抜いてもらいました。
生徒からは、「イモを掘るのが楽しかった」、「外来種の繁殖力を目の当たりにしました」、「僕たちも外来種の知識を持つことで、対策ができるのではないか」などの声があり、楽しみながら外来植物のことを学んでもらえたようでした。
■佐藤R協力員のコメント
猪名川の現状として、外来種が多く、繁殖力に強い種が勢力を拡げています。私たちが活動中によく見ることですが、外来種が拡がっているところでは、在来種のオギなどが絶えかかっています。そのような現状について実際に見て触れることで知ってほしいと思い、今回の出前講座では体験を重視しました。
若いパワーと触れ合うことができ、皆で協力して抜き取りを行ったのでキクイモ駆除の成果もバッチリで、今後の駆除活動への希望がみえてきました。先生にもクイズを盛り上げていただき感謝しています。
また、参加を呼び掛けて下さった川西市にも感謝しています。今後、最盛期のアレチウリ駆除にも参加を呼び掛けてくださることを期待しています。
なお、後日、現地へ行ってみたところ、減少しつつあるオギにちゃっかりとカヤネズミ(大阪府では準絶滅危惧種)が数個の巣作りしていたのを発見しました。今後の活動においては、在来種をなぜ守らねばならないかという原点を伝えるのも大事だと思います。